書き留めたいことを書き留めたいように

起業支援ネット×よのなか×わたし

「聞いてもらう」という体験

ちょっとこう、何かを変えないといけないんじゃないかな、と思う日々が続いていた。それは悪い意味ではなく、なんというか、「次に向かう」ために必要な何か。

4月~6月は比較的時間にも余裕があったんだけれども、わたしは時間のゆとりをそんなに上手に使える方でもなく(短い時間にいろいろ詰め込むのは大好き)、暇だと心のベクトルがなんとなくの焦りとか、無力感とか、役に立ってない感とかに向かいがち。…えーい、いかんいかん!!!

 

そんなわけでいつもと違うことをしてみようと意識はしていた。

「相談」というほど大げさなことじゃない。でも愚痴とか文句が言いたいわけじゃない。課題を解決したいわけでもなく、でもちょっとだけ元気になりたいという欲求はある。ヒントがあればなお嬉しい。自分の熱源というか発電源を一緒に探してもらったり、面白がったりしてもらえるといいなと思っていて、仕事仲間に時間をもらったり、学生時代の友人と久しぶりに会ったり、小さな勉強会に参加したり、ちょっと前に受けたオンラインセミナーのオフ会的なものに参加したり。…こうやって列挙してみると結構じたばたしてたな(笑)。

 

その一つ一つが本当に貴重な時間で、いろんな刺激や情報もいただいて、なんとなくうっすらと方向性が見えてきたような気がしつつ、もう一歩…もう一息…と思っていたわたしの前をTwitter経由でこんな記事が通り過ぎて行った。

 

note.com

青山ゆみこさんについては、その著作『ほんのちょっと当時者』(ミシマ社)を読んだことがあって(数年前に信頼する人たちがSNSで感想を発信されていたのがきっかけ)、その後もオンラインで発信されている記事をチラチラ読んでいたくらいで、そんなに熱心な読者だったわけではない(すみません)。

 

mishimasha.com

 

でも、この記事を読んで、しかもTwitterにはピンポイントで「7月8日調整可能です」って書いてあった時に、「あ、これはわたしのための時間だ!」と思ってしまった(笑)。わたしにはそういう思い込みの激しいところがあり、しかも「この感じの思い込みは外れない!」という引きの強さへの根拠のない自信もあった。

というわけで思い切って申し込んでみたら、とんとんとんと話が進み、何通かのメールのやりとりをしたのち、本日オンラインにてインタビューをしていただくこととなった。

 

結論。やっぱり「聞いてもらう」ってすごい。そしてわたしの引きは強い(笑)。

noteに書いてあったことは何一つ偽りなく、青山さんは本当に「心から聞きたい」と思ってわたしの前にいてくださった。きちんと青山さんとしてそこにいてくださり、反応を返してくださった。(今回はオープンダイアローグ形式での進行だったので、青山さんのお話も聞かせていただいた)

そういう方を前に、一生懸命話すこと、話すために思い出し、何を話すのかを選び、どの言葉を使うのかを選ぶこと。その営みそのものが、わたしの熱源や発電源に直結しているんだなと思ったし、実際、セッションが終了した後、自分の血流がよくなっているのを感じた。どうなってんの、わたしの自律神経!(笑)

 

話しているうちにやりたいことが新しく3つくらい浮かんできたのでこれから精査したい(笑)。それは誰かと一緒にやるからこそより意味のあるものになるかも、という予感も得たので、みなさん、どうぞよろしくお願いいたします(なにを)。

 

聞いてもらうこと、誰かに話すことには、やっぱり力がある。普段話を聞かせていただくことが多いからこそ、この実感を持っていることはものすごく大事だと思う。

ありがたいことに、わたしの周りには「聞ける」人たちがたくさんいてくれて、普段からとても恵まれた環境だと思っている。

わたしもずっと「もっとちゃんと聞けるようになりたい」と思って生きてきたし、それはこれからも続くんだろうけれど、でも、聞く力だけを伸ばしたいというのは、難しいんだなとも思う。

なんていうんだろう…。自分が話すことも含めて、「他者と関わる」「誰かとやりとりをする」という、かかわりの循環のようなものへの基本的な信頼がそこには必要で、それは決してスキルや機能ではないのだと思う。

 

起業支援ネットの起業・経営相談も。

npo-kigyo.net

 

2年ほど前にはじめてほそぼそぼそぼそと続けている「きくとかく」も。

 

kikutokaku.hatenablog.com

 

そんなかかわりの循環への信頼を生み出す、あるいは取り戻すための一助になれたらいいなと思う。心から、思う。

 

 

 

家に帰ったら、桃があった!