書き留めたいことを書き留めたいように

起業支援ネット×よのなか×わたし

人と組織の関係についてここんところ考えていること

大晦日ですが、おせちもつくらず、正月の準備もせず、だらだらしながらブログなど書いています(小掃除だけは昨日した。本当に小さく)。

おせちは、こっちでは義母に、あっち(実家)では妹にお任せ。

こういうときに、「罪悪感をもたない力」が、人の役割と力を引き出すのだと信じられるようになったのは、わたしの成長の証なのだと思います(笑)。そうだよ、やってくれる人がいるならば、堂々とだらだらすればよいのだ、多分。

 

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非営利組織のマネジメントとエンゲージメントについては、ここ数年いろんな例を見聞きしてきた。自分の組織のこともそうだし、いくつかの団体とコンソーシアム形式で仕事をするようになったし、ときどき他団体のスタッフさんからの相談を受けたりもする。

わたしは創業者ではなく、雇用という形態からNPOの世界に入ったし、しかも当時、前代表から起業支援ネットの説明を受けたときに言われたのが「給料は半分になるかもしれないけど、休みはTOYOTA並みだから!」というセリフ。実際、前代表も、家庭と両立したいっていうことでいつも15時くらいには帰っていたし。多分、起業支援ネットには、そういう風土・文化があるので、ほかのNPOとはずいぶん違うのだと思う。

わたし自身も、「それを”仕事”として位置づけられるのか」という意識は常にあって、実際のお金の発生の有無にかかわらず、仕事として位置づけられないものは引き受けない、というスタンスでやってきた。なんというのか、”持ち出しの仕事”ならやる、”ボランティア”ならやらないっていう感じ。時間が限られているという前提があるので、常に優先順位は考え続けてきました。(それがちょっと”豊かさ”を損なっているかな、という想いはあって、子育てもひと段落してきたので、ちょっと変えていこうかなとは思っています)

あと、経営的な意識をもったスタッフに恵まれ続けてきたのも大きいかもしれない。これは、わたしが起業支援ネットに入ってから今日に至るまで、個人差はあれど、本当にそうだと思う。それは本当にありがたいこと。それでも起業支援ネットのやり方が合わなかったり、居心地が悪かったり、不満があったスタッフも振り返ればいたはずで、そこはそういう中で組織も学ばせてもらってきたと思っています。

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という起業支援ネットとわたしのバックグラウンドを書いた上で、非営利組織の運営についてちょっと考えてみたいと思う。今まで自分が学んできたことも含めて。

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そもそも、「非営利組織の運営・経営」をしたくて非営利組織を立ち上げる人って、そんなにいないと思う。起業する人は、みんな自分なりの理念があって、地域や社会の課題解決やら、なにやら、「成し遂げたいこと」があって、でも、それは一人ではできないからっていうことで、チームができたり、組織ができたりするわけです。

なので、非営利組織の運営・経営というのは、思いっきり「手段である。方法である」というところから始まっています。そこに難しさのはじまりがあるのではないかと。

 

「自分自身は組織の理念のための手段なのか」、という問題に対して、創業者をはじめとするメンバーと、純粋に雇用されているメンバーとでは、ギャップがあって当たり前なのに、それを「理念」「仲間」「みんな」という言葉でそのギャップから目をそらしてしまったときに、ホントのズレがはじまってしまうように思います。

ギャップがもともとあることをしっかり受け止めていれば、そこに橋を架け続けることができるし、対話もできる。けど、ギャップを「ないもの」、「あってはならないもの」にしてしまうと、そこに対するケアも努力もしなくなるので、そのはざまに「落ちる」人が出てくるのではないかなぁ。

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多分、すごくヒドイ人が、すごくヒドイことをするから、すごくヒドイ状況が生まれるわけではなくて。それぞれがそれぞれの「一生懸命」や「精一杯」やっているにも関わらず、軋みや歪みが出てくるから、それぞれの傷が深くなる。

非営利組織の運営が、単なるコンプライアンスやガバナンスだけの話に帰結しないのは、多分、そういうことなのではないかなと思う。

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あー、あと、マネジメントの在り方について、もっといろんな選択肢があってもいいのにな、ということを書きたかったんですが、時間切れなのでアップ。

 

続く、かも。